2/23(火) 『ミリキタニの猫《特別篇》』上映会 &特別講演「ミリキタニの絵を読む  〜丸木美術館での展示を経て考えたこと〜」 岡村幸宣(原爆の図 丸木美術館 学芸員)

ニューヨークの路上で絵を描き続けた、当時80歳の日系人画家ジミー・ツトム・ミリキタニ(1920-2012)を追ったドキュメンタリー映画『ミリキタニの猫』、ミリキタニ追悼となる短編ドキュメンタリー『ミリキタニ の記憶』(2016)、二つの映画と特別講師による講演会を開催します。

世界中の映画祭で絶賛されたこの作品は、第2次世界大戦中に日系人強制収容所に送られたことで市民権を放棄、以来絵を描き続けながら不遇の人生を歩んできた老画家が、猫の絵をきっかけに本作の監督と出会い、やがて9.11の事件を機に、失われた過去を取り戻していく奇跡の記録です。
戦争、差別、貧困、高齢化、、今なお深刻な社会問題も孕みつつ、自分の芸術を信じ不屈の魂で力強く生きる老人の姿は、コロナ渦の今こそ一層我々の心に響きます。
ミリキタニ 追悼となる短編ドキュメンタリー『ミリキタニ の記憶』(2016)との同時上映。上映終了後、特別講師による講演会。

2020年は主人公ジミー・ミリキタニ生誕100年の年となり、これを記念し作品展や映画の再上映が予定されていましたが残念ながらコロナ渦で中止に。
そこで規模を縮小し、Li-Poも含めた2会場にて、スペシャルゲストによる講演と映画の二本立てで連続でイベントを開催することになりました。
(Li-Poは2月20日と23日に開催。2月18日の会場は高尾[いまここcafé 杜丸])

「原爆ドーム」Hiroshima Peace Memorial 

開催概要

■日時: 2月23日(火祝)13:30開場14:00開演(イベント終了予定17:00)
■料金: 1,500円+1ドリンクオーダー(限定20名)
■講演: 岡村幸宣(原爆の図 丸木美術館 学芸員)「ミリキタニの絵を読む  〜丸木美術館での展示を経て考えたこと〜」
    司会進行: マサ・ヨシカワ(「ミリキタニの猫」プロデューサー)

ご予約:https://mirikitani-lipo20210223.peatix.com

講師プロフィール

■岡村幸宣(おかむら ゆきのり)/原爆の図 丸木美術館 学芸員
 東京都出身。2001年より原爆の図丸木美術館に学芸員として勤務し、丸木位里・丸木俊夫妻を中心に社会と芸術表現の関わりについての研究、展覧会の企画などを行っている。
 著書に『非核芸術案内―核はどう描かれてきたか』(岩波書店)、『《原爆の図》全国巡回―占領下、100万人が観た!』(新宿書房)、『《原爆の図》のある美術館―丸木位里、丸木俊の世界を伝える』(岩波書店)、『未来へ―原爆の図丸木美術館学芸員日誌2011-2016』(新宿書房)。主な共著に『「はだしのゲン」を読む』(河出書房新社),『3.11を心に刻んで 2014』(岩波書店)など。

■マサ・ヨシカワ
「ミリキタニの猫」(2006)共同プロデューサー。特別篇で併映の「ミリキタニの記憶」(2016)制作・監督。
日米で映像作品に様々な立場で関わる。ロスト・イン・トランスレーション」(2003/ソフィア・コッポラ監督)、「アートフル・ドヂャース」(1998/保田卓夫監督)などの映画でも製作スタッフを務めた。

映画『ミリキタニ の猫』公式サイト http://nekonomirikitani.com/

2月18日と20日にも同企画の講演会があります。詳しくはこちらをご覧下さい。

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