7/20(土) とうようズ・デイ2019 ~中村とうようが愛した音楽を聴く会 2 :ラテン音楽にフォーカスして

音楽評論家、中村とうようさんが亡くなってから、8年が経ちました。
中村とうようさんは、『ニューミュージック・マガジン』(現在の『ミュージック・マガジン』)と『レコード・コレクターズ』を創刊。 ラテン音楽、フォークからロック、ブルース、ブラック・ミュージック、そしてワールド・ミュージックと、 多彩な音楽に関わり、日本のポピュラー音楽評論の基盤を築き上げたかたです。

そんな中村とうようさんが愛した音楽を、かかわりの深い方のお話とともに聴く会。昨年に続いての第二弾です。
今回はラテン音楽にフォーカスし、先日のサッカーの南米選手権「コパ・アメリカ」の参加国すべての音を、なんとすべてSP盤で、聴いていただこうという試み。
ペルーで最初に録音された曲など、古くは1910年代となるレコーディングが、1930年代にイギリスHMVで製作された最高級の移動式蓄音機で蘇る貴重なレコード・コンサートです!
是非お運びください。

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とうようズ・デイ2019 ~中村とうようが愛した音楽を聴く会 2 : ラテン音楽にフォーカスして

お話:田中勝則
   関谷元子  ほか。

開催概要

7/20(土) 渋谷Li-Po
開場18:00 開演18:30
チャージ:1500円(+オーダー) ※定員30名 予約優先
ご予約・お問い合わせ:Li-Po 03-6661-2200 / info@li-po.jp
メールでお申込みの方は、こちらの予約フォームから送信してください。

(田中勝則さんよりコメント)

中村とうようさんのご命日に、とうようさんが愛した音楽を聴こう、という企画の第2回です。前回はアジアの音楽を紹介しましたが、今回はラテン音楽を取り上げることにしました。

多くの専門家と呼ばれる人たちがある特定のジャンルの専門家であり、その分野を極めるべくたくさんのレコードを集めます。
日本におけるタンゴの大御所と言われる人は、タンゴだけでSP2万枚以上を所蔵。
他にも、浪花節だけで3万枚とか、流行歌だけで3万枚、なんて人も(たくさんではありませんが)存在します。

でも、それとはまったく反対の姿勢でレコードを集めてきたのが、中村とうようさんでした。
とうようさんのポリシーは、何かを「極めない」こと。
本人は「無中心主義」と言っていましたが、要するに、、何かにハマッて聴き込んでも、気がつたら他の分野にも手を出している。
興味の対象はどんどん広がってしまう、という姿勢です。
このようにレコードを集めていると、ジャンルは途方もなく広がりますが、でもそれぞれのジャンルを極めることはできません。
でも、そんな極めない聞き方だからこそ見えてくる世界もある。
これはとうようさんのポリシーであり、音楽評論に対する姿勢でもありました。

そんなとうようさんを見習って、今回はラテン音楽を、とにかく幅広く聴いていただくことにいたします。
前半はSPレコード、後半は貴重映像、という2本立てです。

今年はサッカーの「南米選手権」が行われたので、それを記念して、出場国の(できるだけ)すべての音楽をかける。
さらにサッカーは盛んでないキューバとかプエルトリコなどのカリブ海周辺の音楽も紹介する。
そんな欲張った企画を考えてみました。
とうようさんがお好きだったキューバなどのトロピカル系音楽はもちろん、いわゆるフォルクローレなど、普段SPで聞けないような音楽も幅広く取り上げます。
中にはまだLPにもCDにも復刻もされていないレア音源も混じったりしますので、マニアの皆さんも楽しみにしていてください。

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中村とうよう
(『収集百珍』の奥付より転載)

1932年京都府生まれ。京都大学経済学部卒業後、4年半の銀行勤務を経て音楽評論家に。69年、編集長として『ニューミュージック・マガジン』を創刊(現在の『ミュージック・マガジン』)。さらに『レコード・コレクターズ』『ノイズ』も創刊して、初代編集長をつとめる。おもな著書に『ラテン音楽入門』(62年、音楽の友社)、『大衆音楽の真実』(86年、ミュージック・マガジン)、『地球が回る音』(91年、筑摩書房)、『俗楽礼賛』(95年、北沢図書出版)、『ポピュラー音楽の世紀』(99年、岩波新書)など。2011年没。

出演者プロフィール:

田中勝則

1959年、東京都生まれ。慶応大学中退。1981年に『ミュージック・マガジン』で評論家デビュー。85年からブラジルで伝統的なサンバ音楽たちの録音をプロデュース。90年前後からはインドネシアなどアジアの音楽もプロデュース。評論家としてもワールド・ミュージックの記事やレコード解説を幅広く執筆。97年からは自身のレーベルであるライス・レコードを立ち上げ、ワールド関係の最先端音源をリリースする。武蔵野美術大学で中村とうよう展を企画・制作する一方、執筆活動とCD制作を手がけている。

関谷元子

桐朋学園大学音楽学部作曲理論学科音楽学専攻課程卒業。CBSソニー(現・ソニー・ミュージックエンタテインメント)勤務を経て、音楽評論家に。80年代後半からは、アジアのポップス、特に中華文化圏を主なフィールドにしている。NHKBS「真夜中の王国」出演、雑誌「POP ASIA」編集長、NHKFM「ASIA POPS WIND」DJなどを経て、中華圏ポップス・イベントの企画制作・司会、Inter FM「World Music Cruise」構成&DJ、国士舘大学非常勤講師、新聞・雑誌へ執筆など。

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